ジャニヲタ×大学受験生 ②小論文対策

その②。個別試験の話。
もしよかったらその①も



受験校が前期も後期も小論文だったため、センター後トータル1ヶ月ちょっと書き続けていました。結果小論文で逆転合格できたので、自己流ですが書き方とか文章の組み立て方とか書いてみます。自分自身そういうのめちゃくちゃネットで調べたから、そんな方達の参考になれば…


1月末に推薦を一校受けたので、1月中はその対策。面接。センターの点数込みのところだったからダメ元もいいとこだったけど、出願しちゃってたし惰性で受けた。それが終わって2月1日に初めて小論文を書いた。因みに言うとセンター終わるまで一切練習も対策もしてない。秋頃国語の先生に相談したら、京大以外の小論文対策はセンター終わってからで大丈夫って言われていたし実際なんとかなった。

前期の試験は短い文章やグラフを読んで、○○について述べなさい、とかグラフからわかることをまとめなさい、って問題文があるタイプのもの。この場合読み手(大学側)はこの点について書いてほしい、っていう意図があって出題しているので、そこを突けていないとまずだめらしい。まあでも問題文の○○について述べる、に脱線せずきちんと答えられていれば大丈夫なんだけれどもそれが難しかったりする…

それではここで私がやっていた文章の組み立て方を。ほぼ添削してもらっていた国語の先生の受け売り。


①テーマ(問題提起)
②その問題の現状(グラフ問題の場合、そこから読み取れることをここに書く)
③自分の提案
④提案の理由(理由ごとに改行)
⑤自分の意見に対して考えられる反論
⑥結論(③で述べたことを言葉を変えてもう一度書く)


この文章の流れを制限時間の3分の1〜2分の1使って考える。改行も考慮して、制限字数の8割〜9割を目指す。私の学部は600字以内だったので、
①②
③(ここまでで200字)
④(2つに分けることも。200字)
⑤⑥(180字)
って具合。メモでしっかり組み立てておくのが大事で、見切り発車は絶対するなと言われていました。しっかりやらないと文章の脱線の元になる。あと、曖昧な知識で絶対に書かない。採点者はその分野の専門家なので、知識が間違っているかどうかは一発でばれる。そしてその情報が間違っていたら減点されてしまう。

あと注意すべき事項としては、
  • 漢字を書き間違えない
  • 「とき」「こと」「もの」は基本ひらがな
  • 行の頭に小文字が来たら、ひとつ前の行の最後に入れる
  • 鉤括弧も同じく
くらい。因みに練習を重ねると、言い回しを微妙に変えることで行の最後の小文字やカッコを回避する技術が身につきます。

説明だけではやはりわかりにくいので、ここで過去問を使った簡単な例を書きたいと思う。

例えば数年前の過去問で札幌と那覇の一年の紫外線量のグラフが載っていて、紫外線の健康被害を防ぐために私たちはどのような行動を取るべきか、って問題。これをさっきの型にはめてみる。太字にしたところは、私が文章に必ず入れていたつなぎの言葉。

①紫外線の健康被害を防ぐために、私たちはどのような行動をすべきか。

那覇は勿論、札幌でも一年の半分は強い紫外線量の割合が高い。

これらを踏まえて私は、紫外線の知識を正しく知り、夏だけでなく年間を通した対策が必要だと考える。

④夏は多くの人が紫外線対策を行うが、夏を過ぎるとその数は減る。しかしグラフからもわかるように那覇では一年中、札幌でも6ヶ月は強い紫外線が降り注いでいる。よって夏だけの紫外線対策では不十分だと考える。
また紫外線の浴びすぎが白内障などの深刻な病につながることがあまり浸透していないことも問題点といえる。

確かに紫外線は目に見えない分対策を怠りがちになる。また紫外線を浴びずに生活することは不可能だ。しかし対策をしないまま浴び続けると健康被害が出る可能性も高まる。

以上のことより私は、長袖を着る、日傘をさす、UV加工の施された眼鏡をかけるなどの対策を季節を問わず行うべきだと考える。

こんな感じ。講師でも先生でもないあくまで素人の文章なので内容は大目に見てください…どんな設問でも回答文に同じ言葉たちを入れることで、問題の内容を自分の流れに持ち込めるようにしていました。できれば後日、もうひとつ例を書き足したいと思います。

まあ、これで落ちた。点数開示を見たら小論文は7割あったんだけど、センターの得点が足りなかった。
後期は○○について述べなさい、としか書いていない系の問題。参考資料一切なし、問題文は2行のみ。
また芸術系の学科なのでテーマが難しい。科学技術が発達した現代においての芸術の意味、とか、芸術におけるグローバル化とは、とか。知らないよと言いたくなるような問題1題を2時間かけて書く。制限字数なしの書き放題。といういろいろ無茶苦茶な試験。貶してません。

これらを書くにあたって参考にしたのが、関ジャニ∞の音楽に対する考え方でした。あの人達は他のグループよりも音楽に拘りを持って活動してるのは今まで見てて感じていたので、後期の勉強のときは雑誌を引っ張り出してきて沢山読んだ。勉強という名の懐古厨とも言う。主にCDやアルバムのリリース時のインタビューとか、元気が出る〜の製作映像も観た。その中から、文章の具体例に使えそうな内容をピックアップして覚えておいて活かす。彼らは作詞作曲も頻繁にしているから、どうやって作っているかみたいなことは文章の参考になった。

結局ここで仕入れたネタは試験では使わなかったけど、芸術(の中の音楽というジャンル)って観点でインタビューを読むと面白かった。あと1ヶ月以上小論文ばかり書き続けて正直飽きがきていて、いろいろ限界だった自分が最後まで対策がんばれたのもある意味彼らのおかげだと思う。
練習で書いた文章載せとく。

問.芸術においてリアルであるとはいかなるものか

ある音楽グループの一人が、音楽面で少しでも貢献したいと全く未経験の状態からトランペットを始めた。音を出すのも難しい楽器だが、彼は忙しい仕事の合間を縫って練習し続けた。その初披露はドームでのコンサートで、私も足を運んだ。何万という観客とメンバーが見守る中の彼の演奏は、音が震えて出ない部分もありまだ未熟なものであった。しかしその音や彼の表情から、お客さんを楽しませたい、グループでより良い音楽を作りたいという想いが強く伝わってきた。私は彼の熱心なファンという訳ではないが、その演奏は私の心を動かした。このように、ある音楽を奏でるまでの奏者の想いや物語が背景にあると、それは音に表れて人を感動させる力をもつ。私はこれをリアルな芸術であると考える。

誰かは言わずもがな。超絶美化して書いてみた。〜と考える。ばかりだと説得力に欠けるので、文末に同じ言葉が続かないよう注意して、多少無理くりでも言い切ってしまう方が良いです。きっと。あとツアー初日に行った訳じゃないけど、まあ足運んで聴いたは聴いたしそれくらいの脚色はいいかなって…

あとは、

音楽を聴くと、その当時に好きだったものや友達との思い出が蘇ってくる効果がある。
これは元気が出るSONG制作メイキングの丸さんの受け売り。ニュアンスで覚えてるから言葉は全然違う。


曲を聴いた人がさまざまな受け取り方をできるように歌詞にあえて広がりを持たせて作る
これはいつかの読売新聞の連載で渋谷さんが言っていた言葉。完全にニュアンス。これを読んだときに、明確な言葉がない分作り手が意図する伝わり方にならないかもしれないけど、それが芸術の面白いところなんだろうなってぼんやり思いました。

(作詞の際は)一言では言い表せないことを、いくつも言葉を使って遠回りに伝えている
これもひとつ前の引用と出典は同じ。この言葉の後に、一言でぴったりくる表現がある事柄はわざわざ曲にする必要はないと思うって答えていて、なるほどな、と。



こんな感じです。後期でセンターリサーチD判定からいわゆる逆転合格をしました。何かわからない点があったら気軽に質問してください。小論文のことなら多少答えられると思います