夜への長い旅路 ざっくりあらすじ覚書

ざっっくり覚えてる範囲で

 


あの物悲しいピアノの音楽が流れて布が上がって始まるのよな 波の音がするのは季節が夏で別荘だからかな

 


杉野くんが前出てきて両手広げて深呼吸するシーンから始まる 大倉くん(ジェイミー)は何か押して下手から出てくる(のっけから記憶が適当)

 


のっけから台詞の応酬って感じ 家族4人のシーン

ここは表面上団欒してるように見える、最初は

 


エドモンドはけて、両親+ジェイミーのシーン(やめて、ジェイミーが見てるじゃない、そんなに見てどうしたの?髪が崩れてる?のシーン なお、髪が崩れてる?は何度か登場する台詞)

 


メアリーがはけて、ジェイムズとジェイミー(当たり前だけど名前似てるよな)のシーン ママを怒らすな、のシーン なんか言い合いになる

メアリー出てくる、何か言い合いしてた?のシーン なんでとないよ、〇〇(忘れた 医者の名前)は世界一の名医じゃないって話、

 


二人はけて、今度エドモンドとキャスリンのシーンだった気がする 父と兄の喧嘩に巻き込まれたくなくて様子見て出てきたエドモンド、メアリー以外時間通りに夕飯に来ない、時計を見ないからとやいのやいの言うキャスリン。生垣を刈っている?二人を呼びに行くキャスリン エドモンドがこっそりウイスキー飲んで、量が減った瓶を見たキャスリンが、こういうことにはあの人(ジェイムズ)鷹の目だから、って言ってたのやけに記憶に残ってるな 鷹の目だからって台詞2幕でもう一回出てきた 誰が言ったか忘れたけど

 


その後、メアリーが出てきてエドモンドとの2ショット ママ、末っ子がかわいいんだろうな大事なんだろうなという扱い方 安静にしてなさい、おでこ触らせて、のシーン

なんでみんなして私を監視するの?とエドモンドがメアリーに詰められるシーン

 


その後ジェイミーが戻ってくる。父に内緒でこっそり一杯やる二人。一杯やるところは第一注目ポイント その後ネクタイを締めるところが第二注目ポイント。父が戻ってくるまで?に腕まくりしてたワイシャツの袖ボタンを留めるところが第三注目ポイント。このくだり毎回ずーっと双眼鏡で見てた

 


ママは?ってジェイミーが言ったら、具合悪いから上の物置?で横になってるって、と答えるエドモンド。 なんで一人にしたんだと詰め寄るジェイミー 言われたんだよどうして監視するんだって!と反論するエドモンド(顔がいい)杉野遥亮さん、初めてちゃんと拝見した(勿論生で見るのは初めて)けど、ザ・塩顔イケメンって感じだったなあ スタイルもよくて今時のイケメン、お芝居も上手で滑舌も悪くなく、初舞台とは思えなかった 立派だったな

 


大きな声出すなよ、と言いながらジェイムズが戻ってくる。(多分)男三人のシーン

 


ここから記憶欠如 メアリー下りてきて電話が鳴るんやっけ 先生(医者のハーヴィー?)からで、俺が出ると言って席外すジェイムズ 結果を夕方頃聞きに来てくれの電話だったと伝える

 


話からは脱線するけど、切れてきちゃった、とかしばらくやめてたから分量がわからない、とか メアリーの言葉の端々にモルヒネ(薬)をやってる部分が見え隠れしてるのよな

 


メアリーとジェイムズのシーン

この辺りで薬が切れてきているのだと思う ドラッグストアに買いに行かなきゃと混乱しながら話すメアリー

昔こどもを亡くしてしまったことを嘆いて、エドモンドを(亡くなった子の代わりとして)産んじゃいけなかったのよと混乱しながら叫ぶメアリー。を必死に宥めるジェイムズ。その後出かける準備ができて着替えてきたエドモンドにお金がないんだとせびられて、1ドルじゃなくて10ドル渡すジェイムズ エドモンドへの罪悪感がそうさせたのだと思う…ジェイミーと山分けしなさい(とジェイムズが言ったか、山分けするよ、とエドモンドが言ったかは覚えていない) すこぶる喜ぶエドモンド、父にハグする。

 


こうしてエドモンドとジェイムズが出かけていく。ジェイミーも一緒 あー早く一人になりたかった、とメアリーのどろどろした部分が出るシーン 声のトーンも話し方も一気に落ちて、裏の顔って感じでぞくぞくした 大竹しのぶさんの役が憑依したかのようなお芝居は圧巻でした。声の通りも滑舌もすごくよくて驚いた。早口でも聴き取りやすい。詳しくは存じてないけど、長く舞台の畑でやってこられた人なんだろうな。キャリアの為せる技を見た感じ。すごい 大倉くんに引っ張られてしのぶちゃんとか書いてしまうけど軽々しく呼べない(呼んでる)

 


ここで一幕が終わった気がする。

 

 

 

二幕最初はメアリーとキャスリンのシーン。ドライブから帰ってきた二人 まるで休暇を貰った気分でした!ってキャスリンのセリフがやけに印象に残ってる。自分がお休み欲しいからかな…(己の潜在意識)運転手がよくないと嘆くキャスリン、メアリーの薬を受け取りに行ったら、この処方箋どこでもらった?と疑われ、ドラッグストアの店員に腹が立ったと怒るキャスリン。(所謂今の時代の麻薬だから店員もそういう反応なんだろうね)メアリーはリウマチの薬だと言うし、この薬(モルヒネ)しか効かないのだと言う。余談ですが、本公演の公演プログラムにお医者さんのコラムが1ページ載っていて、家族や身近な人が薬物中毒になったら、というテーマで語られていたのが印象的で(ふんわりとした記憶で書いてる。実際の記事の内容はもう少し違うかも)お医者さんが公演プログラムで一ページ語っていることが珍しいし、内容も興味深いなと思いながら読んだ。

メアリー、食事の準備に戻ろうとするキャスリンをひとりにしないで、って一度は引きとめるんやけど、最終的にもう行っていいわ、って言っちゃう。その辺りも情緒不安定な感じが出てるな。二人でウイスキーをこっそり一杯。持っていっていいですか?と聞くキャスリンに許可を出すメアリー。一杯注いで、はけていきながら口つけるキャスリン キャスリン、ふにゃふにゃしてて元気がいいけど頭弱いみたいな役所がとても上手に演じられて、すごいな〜って思った 声の通りもよくて、かなり聞き取りやすかった

このシーンだったか、ジェイムズは愛妻家で(メアリーが歩いた後の床だって舐められるという比喩)メアリーさんは幸せ者ですね!ってキャスリンが言うんやけど、実際舞台観てたら全然そんなことなくて悲劇だし、そんなものだよなって思う 他人からはよく見えても、ほんとの家庭内なんてわからない

 


続いてジェイムズとメアリーのシーンか メアリーがユージーンのこと話すとき、ピアノの上の銀縁の写真立てを手に取って見ながら話すんやけど、あそこに何か写真とか入ってたりすんのかな…と思いながら見てた そこまでは確認できなかったから ユージーンのことを話して泣き出すメアリー キャスリンがお食事の準備ができましたと呼びに来る。キャスリンに泣き顔を見られないようにメアリーを抱きしめるジェイムズ 聞こえてないと思って馬鹿デカ声でお食事の準備ができました!!!と強く呼ぶキャスリン(ナイスKY)帰ってこないだろうからジェイムズさんの分はいらないと言われたのに!(帰ってきてるから嘘ついたみたいになる)と言うキャスリン ジェイムズが返事しないのは勝手にウイスキー飲んだことに対して怒ってるからと勘違いしたキャスリン、メアリーさんが持っていっていいと行ったんです!と弁解する。

モルヒネ中毒のしのぶちゃんの演技すごいやん?2幕の初めのシーン、薬が切れて手がぶるぶる震えてるの気づいてしめて、うわっ…と思った 最終的に変な方向で固まって上へ上がると言って足を引きずってふらふらはけるところも、薬中の人が薬切れたらこんな感じなんだろうなとよくわかった メアリー、このシーンに限らず最初が詰まる感じの話し方を何回かしてたんやけど、それも薬の影響なんだろうなと思った。月並みな言葉だけど、総じて演技力がすごい。気分が良くないと言って上へ上がるメアリー。

 

 

 

この後エドモンドが帰宅して、ジェイムズと二人のシーンが長く続くんよな。最大の睡魔との闘いポイント、、、(失礼)帰宅したエドモンドに、玄関の電気を切ってくれ、電気会社に払う金などもったいないと言うジェイムズ。玄関くらいいいだろ、と言うエドモンド。俺の言うことを聞かないのか、とジェイムズ、聞かないよ、父さんが消しに行ってよと言うエドモンド。この辺りからシェイクスピアなどの戯曲の引用が所々に差し込まれる。こんなにもけちなのに、ひどく酔っ払って部屋中の間接照明を全部つけて回るジェイムズ。よっ、ほっ、って言いながら電気のひも引っ張るふりして歩き回るので、唯一の笑い?というかおもしろポイントなのかなとか思いながら見てた(ただしかし客席は笑わない)この時もともと舞台が青い照明で、間接照明が暖色で 上の白い布も相まって、全部間接照明がついたらまるでマーメイドラグーンみたいに幻想的で、綺麗だった

トランプを使ってカードゲームをしながら話す二人 全然楽しい話とかではない。何故こんなにもお金に厳しいのか、自らの貧しい子供時代を熱弁するジェイムズ。土地はなくならない、ただそこにあるから資産として買って持っているのだと。土地にはお金をかけるのに、息子にはお金をかけないと近所に言われると怒るエドモンド。(結核と診断され、療養所に入ることになるエドモンド。州立の療養所に入る話の運びになっているよう。エドモンド曰く州立の療養所は貧しいらしい この辺は史実に基づいてるのかな)資金に乏しい(環境の悪い)州立の療養所に入るのは嫌だと拒否するエドモンド、医者と専門医が一番良いと言った療養所じゃないかと言うジェイムズ、貧しいふりをして聞いたから入れそうなところを紹介したんだろと言い返すエドモンド、で話がずーっと平行線なのである。どちらの言い分もまあわかるんだよなあ、もうちょっと他の視点がないとどっちの味方につくと言われても判断難しいなあ、とか勝手に思いながらやり取りを見てた

途中、父ジェイムズと激しく言い争って激しく咳き込むエドモンド。血で濡れたハンカチで口を押さえる。ポケットからハンカチ出す時に血のりでもつぶしてるんかなと思って双眼鏡見てたけど、最初から血がついてるみたいでした。最後はジェイムズが出て行くんだっけ、再登場するとき下手から出てきてたから他の部屋に行くのかな ジェイムズはどこかのタイミングで全点灯の間接照明を再び全部消しに回るんだけど、どういうきっかけだったかは忘れてしまった。つける時は気が大きくなって、お酒で気持ちよくなってつけたみたいな感じだったけど、消す時は怒りの感情を燃料に消して回ってたような記憶がある いかんせん今回はメモとか取ってないので曖昧

 


ジェイミーの帰還。終電まで飲んだ酔っ払いジェイミーが帰ってきた、どんどんどん!!の音でいつも目が覚めて且つ冴えていた残念なオタクはこちらです。カンカン帽みたいなのを被って帰宅するんやけど、服装も相まって歌姫のジェームズくんみたいだった。(これはジェームズ)いつも気づいたら帽子脱げてるって感じで、いつの間に?!だったんだけど、自分的3回目の大千秋楽にして、初めて自分で脱ぎ捨ててるところを見ました。レポとか見てたら、勝手に脱げるときと自分で脱ぐときとあったみたい。酔っ払った勢い任せに父ジェイムズの皮肉を言いながら机の真上の電気をつける。

この場面(4幕)、台本にして40ページの長台詞があったそうで 大千秋楽のとき、大倉くんの声を浴びてるって感じだったな 40ページ分の言葉を浴びた 声がよくてあんまり何喋ってたか内容覚えてない… 大事に護られて育てられた弟に嫉妬する兄の姿が描かれていて、普遍のテーマだなと思った (酒と女に溺れた)俺みたいになるな、って言ってて、ジェイミーくるしいね、、てなった 娼婦のところに行って、今夜のお相手はおデブのパーラ(カーラ?○ーラ、だった記憶はある)ピアノが弾けるからお店に置いてたけど、経営難で解雇が決まったそうで それを知ったジェイミーが(好みとかじゃないけど、可哀想になって)指名して、慰めてたら最後好きになられてしまった、ってところまでぺらぺらぺらとエドモンドに話して聞かせるジェイミー 最後二人で廊下でちょっと泣いた、っていう台詞が何故か印象に残ってて なんでパーラ(仮)と一緒に泣いたんやろうね。ジェイミー 

まあなんしか、懺悔終わり。(胸の前で十字を描きながら)が落ちな訳です。そのまま机に突っ伏して寝るジェイミー。

 


そこにジェイムズが帰宅。寝ているジェイミーに向かって小さな声で小言(というか、良く思っていないんだろうなということ…馬鹿息子、みたいな 明確な言葉は覚えてないけど)言う。メアリーも薬が切れたところで、あまり真っ当に生きていないジェイミーのこといないところで悪く言ってたし、ジェイミー生きづらいだろうな。家庭内で 酒と女に溺れたきっかけはやっぱりユージーンのことなんかな。

話が逸れましたが、実は父親が自分に浴びせた声が聞こえていたジェイミー、突如起きて激しく怒る。ここで頬に光るものが見えまして…ガチで泣いてるんですか?毎回?すごいな…と感心していました Oclubの質問コーナーで、舞台のとき変なとこで涙が出たこともあったというようなことを仰ってたのでやっぱり本当に泣いてたんだろうな、ジェイミーとして 今の時代でもあり得る話だし、冷静にジェイミーの家庭内での立場って想像するときついものがあるな…と、話を思い返して感想を書いてる今思う。

 


そして薬に冒されてしまったしのぶさん改めメアリーの登場。頭上の大きな布が前のシーンとかでだんだん下りてきてて、覆いかぶさるような感じになってて 布が上がったら、真っ白な服をまとったメアリーが現れる。髪もぼさぼさ(ピアノを使って、劇中何度か流れるあのメロディーを奏でている) ジェイムズと出会う前、ピアニストとシスターを目指してた頃に時間が戻ったと思っているメアリー。〜〜しないとシスターに叱られてしまう、のような時系列の合わないことを話しながらふらふらと歩くメアリー。ヤバい雰囲気がぷんぷんする。(しのぶさんの憑依型のお芝居のおかげだと思う。迫力あったな)完全に薬にやられてしまった後だから、声色も全く違ってすごかったな…もうだめだ、と絶望する3人。ジェイミーの、ママー!!の絶叫。印象的なのが、昔のこと話ながらふらふらさまよってるときに、エドモンドが僕は結核なんだよママ、と半分すがりつきながら言うと、違うわ!って即座に否定するんだけど、その次に発する言葉は昔話の続きで、現在の意識もちょっとは残ってるんだけど、すぐに自分の言ったことを忘れてしまうんよね。きっと メアリー(しのぶさん)が登場したところから、ジェイミーはずっとそちらの方向見てるのでほぼ後頭部なんやけど、しばらく双眼鏡してたな これたぶん大倉くんだけに注目するのもったいないシーンだなと思って、だんだん全体見るようになった メアリー、モルヒネの投与しばらく我慢したけど、用量わからなくなってああいう状態になっちゃったんかな。そんなこんなで話は進んで、本当に最後の最後 メアリーの独白のようなシーン。スポットライトもメアリーだけに当たる。ジェイムズと出会った頃のこと、幸せだった、あの頃は、と言って幕が閉じる…というストーリーだった。

 

カーテンコールの仕組み全然わかってなくて、演者の皆さんはあんな何回も出入りするの?(出てきて一言とかだったらわかるんだけど、大竹しのぶさんを始め皆さん超急いで出てきて一礼だけして、すぐに超急いではけていくので、それが何回も繰り返されるのがこれは、、?みたいな感じだった)客席にもだんだん笑いが生まれてきてて、??みたいな 初回戸惑った。

 


すごく昔の話なのに、衣装が全然現代でも通用するくらいお洒落ですごいなって思いました。この作品は2015年にも舞台で上演されたみたいで、(当時大倉くんの役を演じたのは田中圭さん すごい)その時のネットニュースの記事とか出てきたんやけど、大倉くんとケイタナカひとりを比較してみても田中圭の衣装はぺらT一枚て感じで、衣装へのこだわり方全然違うなと思った

 

ジェイムズ・タイローン一家のみなさま 不思議な旅へ連れて行っていただき、ありがとうございました。久々に味わう非日常だった